あぶ点商会 開店!
毎回、弊社の独自の選択基準から選別した貴重な旧車の販売コーナーでのご紹介を通して、50代のおとっつあん達のかすかな夢、一服の清涼剤、ある意味ではもしかしたらの回春剤に近い効果を目指すことを目的として、ブログを通しての開業としました。
毎回忘れていた貴重な二輪車、あの時のオートバイ、知っている、乗っていた二輪車について適正な価格、丁寧な解説を付けてのご紹介とさせて頂きます。
今後ともよろしくご愛顧願います。
なお、営業時間は未定で、時たま休業に近い状態になることも考えられ、営業品目はこのブログ上の、他愛もない駄文のみの営業としております。
店主敬白。
そして今回めでたく本店第一号車と入荷したのはカワサキ650RS。
重厚な造りのメグロ製作所のスタミナZ7からの発展型である650W1Sの最終型ともいえる650RSを入荷。クランクケース右側には、伝統のYカバーに「W」の文字と「KAWASAKI」の文字が赤色の筆差しで刻まれている。これ以上の造形美は無いぐらいに美しいYカバーの磨かれた輝きが、前オーナーの愛着と完全車庫保管の程度を物語る1台。
※画像は参考であり本文とは関係ありません。
重たいキックは左ハンドルのチョークレバーを引けば、数発で濃厚な排気音と共に、別体ミッションの潤滑油をも温め始める。
アイドリングは当時モノのボンファイヤで強化され、太く確実に点火され、かつ低速で続くキャブの燃調の良さも語りかける。
いざ、左足を1速に入れれば、乗り手の心は早くも発動機以上に鼓動を早め、右手のスロットルを複数回あおりたくなる。
今日はどこまで走ろうか?
今日は、どんな二輪と出会うだろうか?
完全ノーマルのW3タンクの塗装もガソリン焼け無しの極上純正カラー。
マフラーはもちろんW1SAのショート管。
Z2と同様の両メーターの針の動きを見ながらのツーリングに出発だ。
フロントF6、リヤK87の共に8分山のダンロップが俺の走りを支えてくれる。
車検は来年の12月まで。
今や貴重なアルファベット無しの「多摩」ナンバーが泣かせる1台。
※画像は参考であり本文とは関係ありません。
スローなブギにして欲しくなる1台。やめていた煙草が欲しくなる1台。
55万円で貴方も片岡義男の世界に。
執筆 猫の顔

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