再生への道
多くの単車乗りがこの季節を待ち望んでいたに違いない。インナーを減らし、少しでも空気の抵抗を肌で感じられる、そんな季節がやってきた。
しかし、我が単車にかける時間はまだまだ、「いじる」時間にかかりっきりである。
私の所有ではないが、最近やってきた不動のYAMAHA4発。
来たる季節に向けて、再生作業が加速し始めた。
この4発は以前の大藪晴彦風記事で、横須賀までの走行を果たしたが、それはまさに「空想」であった。
実は長期不動車であり、もうしばらく手をかける時間が必要である。オーナーと合同での整備。お互い週末の限られた時間の中で、一つずつ解決しながらではあるが、少なくとも前には進んでいると言えるだろう。ただ、車検取得も併せて公道デビューするには、来たるGWに間に合うかは微妙である。
主だった改善要ポイントは、1番2番の不発、フロントブレーキキャリパー固着、電装系。
症状からキャブレターはオーバーホール必要と判断、案の定、緑色の腐食燃料がジェット類を塞いでいる。この修復についてはCB750FOURのキャブレター修理の時に使用したジェット穴清掃用針金が役に立った。ホームセンターで売っている、普通の針金ではあるが。
ただ、修理・レストアは新品交換がベストであることは言うまでもないが、如何にコストかけずに動かせるかが素人レストアの極意、と思っている。これまでショップの修理では、パーツ代とその何倍もの修理費用を投入せざるを得なかった。それはそれで満足のいく結果が得られたので納得はしているのだが、毎度毎度ではさすがに持たない。幸い、今回はサービスマニュアルも入手できたし、ネットには溢れるばかりのTipsが存在する。また、MOTO Maintenanceも愛読書である。
そもそもパーツも絶版であろう。フロートチャンバーパッキンも欠品となっており、やはりCB750FOURで活用した液体パッキンと複合させて再生した。
燃料はとりあえず、4本に通った! さすがにプラグは新品に交換、とりあえず爆発!
チョットづつ前進、次は同調作業をサービスマニュアルを見ながら行うことになるが、この作業は2週間先の週末になりそうだ。
