ホンダフラグシップCBX
10 03, 2015Posted in日記
キャンプツーリング2日目となるシルバーウィーク最終日、群馬県奥利根水源の森で小休止していた時、水上方面からマルチエンジンの咆哮が聞こえたのですが、そのバイクはかつてのホンダのフラグシップ、CBXでした。カウリング付の白ベースの車体は後期モデルのようでしたが、早速オーナー様に声をかけさせていただきました。
所沢ナンバーの82年式CBXのオーナーはとても気さくな方で写真撮影の許可をもらうと、
「なんでもオーケーですよ! なんなら試乗してもらってもかまいません。」
とのこと。
80年代、250小僧であった私からすると当時のCBXは雲の上のような存在のバイクで、車体から大きくはみ出した直列6気筒、倒したら終わり、という印象の乗り物。
しかしこのCBXはカウリング装備のおかげで、エンジンのはみ出し感はきれいに塞がれているスタイリング。外観はマフラーも含めてすべてノーマルを維持されているという。確かにエンジンガードがついてはいるのですが、カウリングやノーマルマフラーに傷をつけてしまっては大変なことになると思いつつ、二度とない経験かもしれないので結局、試乗させてもらうことにしました。
さて、試乗といってもそこは水上と尾瀬を結ぶ県道63号線でセンターラインもない極狭の峠道。2スト125ccなら面白いテスト走行となるはずでしょうが、6気筒リッターマシンです。但し案外足つき性はよいとのことで、いざ、上りから試乗を挑んでみることにしました。
実際、自分が乗ってきているスーパーテネルと比べても抜群の足つき性、排気量も1000cc(実際にはワイセコ入りで1060cc程だそうです)なので、何も怖い事ではないではないか。おそるおそるアクセルを開けるとクォーンといううなりとともに同調された6発が回転を上げる。
とすぐにヘアピンに近いコーナーに到達、慎重に車体を倒す、というかハンドルを切る。
いくつかのタイトなコーナーをこなし、結局この道では高回転域のテイストを試すことができないと判断すると、できるだけ道幅の広い場所を探して、Uターン。再び駐車場にもどるやそのまま直線の下りを200メートル程下りカーブ手前で再度Uターン。そこからが勝負、真のエンジンフィールを体験できるのぼりの直線です。
しかしながら3速まで上げられたであろうか、正直新鋭の水冷マルチリッターマシンと比べると、空冷エンジンから伝わるリアルな鼓動が旧車を感じさせるものがありました。でもやっぱりCB750等の空冷4発にはない滑らかな駆動感とサウンドが印象的。
オーナーさん曰く、CBXの中でも人気のない、フルカウル、ブラック塗装のエンジン、プロリンク等を語っておられましたが、それでも82年製のホンダフラグシップを「ノーマル」状態を維持し続けているところに非常に好感が持てました。
御年も我々と同世代で、CBXという大型バイクに似合う体格で、乗車時の総重量(車体+人間)は0.4トンだとのこと。
オーナーさんは埼玉県在住とのことでしたので、またいつかお会いできることを楽しみにしております!
こんな出会いがあるから、ツーリングはやめられませんなぁ~!

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