単車好きの人々に支えられて
08 17, 2013Posted inCB750Four
約2か月ぶりにセルモータを回す。海外アジア製のバッテリーは劣化もなく十分な電力をセルモーターに注ぎ込む。一方、4気筒はすぐには目覚めてはくれない。チョークの力も借りようやく爆発を始めたエンジンは、HM300の咆哮を奏で始める。
50才代の係員はこう話しかけてくる。
「私は昔、500に乗っていたよ」

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やはりこれに勝るサウンドはないな。。。。。
2年毎にやってくる車検に備え、保安部品の動作確認に加えて少し前にホームセンターで購入しておいたH4 5100K 130/120W相当 というバルブに付け替えてみた。昼間の作業であったが、車庫の内部の壁に照射をして、スマホで写真を撮って従来バルブと比較する。やはり新しい方が白っぽくて明るい気がする。アース線も直接バッテリーから取り、これで準備万端、しかしこれが後になって手こずる元凶となった。
単車はいつもユーザ車検が基本であるが、光軸だけは、予備検査場で2100円を払って調整を行ってもらうことにしている。光軸調整はもとより、特に旧車についてはアクセルを開けることで光量を少しでも上げることができるので、本検査では何千回転まで開けるといいよ、と指導をしてくれる。とにかく予備検査のご担当の方々は、検査にパスさせる方策をしっかりと指導してくれるので、とても心強い。
この日も、先ずは予備検査へCBを滑り込ませる。係員がいつものように控室から飛び出してきた。
「光軸だね? 2100円かかるけど。」
「CBかぁ~、私も昔、これと同じのに乗っていたよー」
50才代の係員はこう話しかけてくる。
いつもの通り軽く受け答えをしながら、所定の位置にフロントタイヤを停止させた。ハイビーム照射、左側から光軸検査機がスライドしてくる。付随するモニターに表示する数字が目まぐるしく変化する。
「光量が全然足りないね。」
「これ、色付きのバルブじゃないの?」
あっちゃー! エンジン吹かしてもパスできるレベルには届かない。2100円はとりあえず徴収しないから隣で売っているバルブに交換してもう一度持って来たら、とのこと。
すぐ隣の自動車部品販売建屋に入り、受付のオジサンにKoitoのH4 60/55Wを売ってもらう。1500円程。店の前でバルブの交換をしていると、先ほどのオジザンが建屋から出てきて、
「ほー、ナナハンかぁ、昔はこれの白バイが沢山いたなぁ、しかし綺麗にしているねぇ。」
またかよ、と思いつつ適当に受け答えをしていると、
「私は昔、500に乗っていたよ」
「へぇ、500FOURですか?」
「いや、マッハだよ。」
再びの予備検査で無事、光量復活、また2500回転ぐらいで余裕の光量が出てるから検査の時は吹かして、とのアドバイスをもらう。通いなれた車検受付は、手際 よく書類の作成を済ませ、本検査コースに単車を進める。お盆週間の平日ということもあり、構内はガラガラで待ち時間もなく、早速検査スタートである。
ここの検査場は係員がいなくても機械の指示通りに進めていけば、メーター検査、ブレーキテスト、光軸検査が全て完了できる。しかし、よっぽど暇なのか、係の人が出てきて私の横で助け舟を出したそうに付き添う。今度は30才前後の若いにいさんだ。
「CB750はかっこいいねぇ、ワンオーナーですかぁ?」
「いえいえ、中古ですよー」
今日はよく絡まれるなぁ、と思いつつ、無事検査合格。予備検査含めて約1時間程の工程で終了。
CB750FOURの継続車検終了後、今回は友人の250ccの一時抹消手続きの代行も行う目的もあったため、最後にナンバープレートと届証を窓口に持っていく。するとまたまた、窓口の60才前後のおじさんが、
「あぁ、TT-Rだね」
届証には車名は書かれていないのだが、形式の「4GY」だけで言い当てたということである。話をしてみると、このおじさん、TT-Rのビッグタンク版のRaidを今も所有しているとの事であった。そもそも職業柄、形式から車名がほとんどわかるらしい。
ここ、川崎塩浜の自動車検査事務所、お世辞にも従業員の平均年齢は若いとは言えませんが、明らかに単車好きが多い検査場であることがわかりました。

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